築年数50年、超劣化のアパート解体工事です。
地上3階建て RC造 築50年でかなりの劣化が進み、ぎりぎりで自立している状態でした。
コンクリートが浮いて剥離している状態を爆裂といいます。
爆裂する主な原因は、小さなひび割れ部から進入した水分により鉄筋が腐食して膨張する際に周囲の
コンクリートを押し広げていき、さらにそこから多くの水分が進入し周囲の鉄筋を腐食させ
広がっていきます。今回施工したこのアパートは、鉄筋の腐食が全体へ回り、柱・梁・スラブといった
主要構造部も全て爆裂をおこしている状態でした。おそらく、塩抜きしていない海砂の使用により
錆の進行も早かったと思います。
スラブ配筋下のコンクリートが完全に剥落
柱・梁・スラブの爆裂
このような状態での施工ですので、難易度はとても高かったです。
まず、隣地との離隔距離が50cmの階段部分があり、重機では倒壊の危険があったため、
階段を人力で斫り作業を行いました。
その後、防護柵を設置して重機による解体を行います。
アスベスト除去と内装材解体撤去
躯体解体作業。倒壊・崩落の危険があり、慎重かつ安全に、状況を見極めながら作業中
「安全・迅速・確実に」作業を完了しました。
Z様、弊社へのご用命誠にありがとうございました。